これ以外に、このダニの大きさの1/10程度のダニもいます。
幸い、日本では発生していないようでが、成蜂の病気の内で最も被害を受けるダニ病です。
このダニは、古く1904年イギリスのワイト島で発生したダニによる蜂病から、ワイト島病と呼ばれていたようです。
このダニは、交尾を終えた雌ダニが、蜜蜂の胸部の気門から気管内に侵入して、卵を産み付けることから始まります。
卵が孵化して、気管の壁を食い破って栄養を吸い取り成長します。こうなると蜜蜂は、呼吸困難になったり、神経が麻痺したりして活動に支障が生じ死に至ります。
このダニ病の感染は、病蜂が他の蜂群れに迷い込んだり、健全群れの働き蜂が病群れの中に盗蜜などで入ったりして伝染します。
ダニは蜜蜂が死んだり気管内がダニで溢れるようになってくると、体外に出て他の蜜蜂が近くを通り触れると、この蜜蜂に移ります。但し日齢9日以後のミツバチには、気門周囲の毛が固いので侵入は不成功となるようです。
療法としては、有蓋蜂児隔離法と薬剤療法があるようですが、日本で発生していないようなので省略します。
最初に書いた、ミツバチヘキイタダニがの被害対策が重要でしょう。
このダニは、蜜蜂の体内に侵入はしないが、蜂児と成蜂に寄生して体液を吸うだけですが、一匹の蜜蜂に20匹も寄生して、群れを全滅させる程の被害を与えることがあります。(ダニが寄生した群れは、著しく弱体化してきます)
駆除は、ミツバチの数が比較的少ない秋が適していると言われています。
尚、ダニはよく見ると肉眼でも確認できるが、5~10倍程度のルーペで、ミツバチの腹部を調べる方が好いと思われます。
5匹調べて1~2匹にダニの寄生が見つかれば、重症の部類と判断すべきです。
一般にダニが最も多く見られるのは12月~翌年5月頃までです。
駆除は、以前は燻煙(薬剤)で行っていたようですが、最近は、短冊状の形で巣脾枠の間に吊るすだけで駆除できる駆除薬(アピスタン)が販売されています。
ダニで、蜂群れが全滅となるケースも発生するので、秋のダニ駆除は毎年実施するようにすれば、安心出来ます。
秋にダニの駆除を行わなかった場合は、越冬の失敗、春先の群勢が著しく阻害されます。
尚、日本ミツバチは、ダニに強いので、心配無用です。
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犬猫を飼っているのでダニ予防の話はよく聞きますが
「しぶとい」らしいですね~・・。
いいお薬ができてよかったですね~vv
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家ダニも居るので、住居は清潔にしましょう!
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