逆に、弱小群れはスムシに侵されて、逃去となることが多く発生する。
最良のスムシの防衛法は、常に強盛群として維持し、時々巣箱の底板などを掃除して、スムシが寄生する余地がないようにしておくことが大切です。
貯蜜が豊富な強勢群ならば、スムシに食い荒らされるなどという、食害は絶対生じません。
尚、一般的に、日本ミツバチは西洋蜜蜂に比較してスムシに対する防御する力がきわめて弱く、スムシの侵害が逃去の最大の原因といわれるほどです。
蜜蜂飼育の初心者などから、スムシの為に群れが全滅したと・・聴きますが、・・・・・!
この表現は、少し的を外れています。(結果と原因を取り違えた見解です)
スムシに侵されほどに群勢が衰弱するまで放っておいたことが原因です。これはスムシが原因ではなく、飼育者自身の蜜蜂飼育管理が怠慢だったことが最大の原因でしょう。
毎年苦慮しているのは、空巣脾の保管です。
駆虫せずに2週間も置いていけば、ボロボロに食害を受けます。
巣脾の保存前は、必ず駆虫作業は必ず行う必要があります。スムシの脅威に対しては神経質過ぎるとはならない、充分に注意を払いましょう。
駆虫法は、数年前までは二硫化炭素で簡単に出来ていたが、この薬品が販売されなくなったので残念です。
昔ながらの硫黄で燻す方法でも実施することはあるが、この方法は卵には効果がないので数回行う必要があって不便です。(小規模ならば可能)
また、駆虫剤として売られているクロールピクリンがあります、これは引火性はないのですが、猛烈な刺激臭を伴い、金属部分を腐食させるという致命的な欠点があります。
出来るだけ使用は避けた方が賢明です。
現在、私は簡単に手に入る消毒用エタノールを使っています、万全ではないがある程度の効果は得られています。
尚、大規模な養蜂家は、冷蔵(冷凍)貯蔵している所があるようです。