

養蜂(蜜蜂飼育)の方法等が、このブログの記事をを見れば充分に理解出来るように努力中です。 また、時々息抜き記事(地域情報等)も掲載しています!・・・慌てずに見て・・ネ!
しかし、蜜蜂が花粉を採集している作業を詳しく知っている人は、そう多くは居ないのでは・・・?
写真や実物で後足に、花粉を付着している姿は見たことがると思われます。
これが、訪花している蜜蜂です。

花(キバナコスモス)の前でホバリングしている蜜蜂。
花粉付けている姿。

花粉を団子状に足に付けて花粉を運びます、
この状態に出来るのは、蜜蜂の後足の構造に秘密があります。
実に合理的で適しているように巧妙に作られています。後足の第一肢節は大きくて内側に剛毛が密集しています。
そして、この剛毛がブラシの働きで花粉を払い落とすことが出来る。
脛節の外側は、長い毛が生えており中央部が凹んで花粉を納めるに適した構造になっています、この部分を花粉籠と呼ばれています。
また、花粉籠の裏側の下縁に剛毛が下向きにあって、花粉を籠に納める時に微妙な働きをします・・・この個所を花粉櫛と言います。
花粉採集中の蜜蜂の姿が観察するのが困難なのは、殆どの作業が飛行中に行われる為です。
蜜蜂は花の雄しべにとまって、顎と舌で花粉を噛んだり舐めたりして湿らせ、口器のあたりにくっ付けます、この行動をしている時に、体一面に生えている毛に花粉が付着します。
こうして採集した花粉は、飛行中に巧妙な動作により花粉籠に集められます。
(ネバネバに湿らせた花粉と乾燥した花粉を巧みに結合する)
こうして採集した花粉団子を巣箱に持ち帰り花粉を蹴落とします。
花粉採集蜜蜂の仕事はここまでです。
運び込まれた花粉の処理は、若い内勤蜂が巣房に蓄える。
花粉採集蜂は小休止後、再び新たな花粉採集に飛び立ちます。
花粉採集蜜蜂のサイクルは、採蜜蜂と比較するとかなり短時間です、14~20分を1サイクルとして繰り返し行われます。
尚、蜜蜂が1回に運ぶ花粉の量は、花粉源植物によって差はあるが、平均20mg程度が通説のようです。
また、1㎏の花粉を集めには、巣箱と花の間を5万回も往復しなければならない計算になります。
1群れの蜜蜂数が多い理由がこれで理解できるでしょう。
花粉は、蜜蜂の重要なタンパク源の食料となります。
尚、生れて1週間程経過した時、初めて巣から飛び出し短時間の飛行をします。蜂の飛び方は頭を巣箱方向に向けてホバリング状態で飛ぶことが多い
また、1時~3時頃に巣箱前が賑やかになるので、この行動を時騒ぎと呼んでいます。
さて、外勤蜂(採蜜蜂)は、花蜜や花粉を集める為に飛び回って花等を探します。
この蜂の飛行速度は20㎞/h程です、小さな体でよく飛ぶな~!
尚、花蜜を採取して巣に帰る速度は24㎞/h(平均)程と言われています。
あれ?荷物(花蜜等)を持ってた状態が早い・・・と疑問を抱くのが普通ですね。
そうです、巣から出た蜜蜂は、花を探して飛び回っているのでこの結果になるようです。
また、流蜜が多い蜜源(花)を見つけた場合は、そこに一直線に向かいので、24㎞/hより早く飛ぶこともあります。
花にたどり着いた蜜蜂は、花に舌を突っ込みます、直ぐ別の花に移動した時は蜜が無い状態。 チョコチョコと花から花へ飛び回る場合は、流蜜が細い証拠です。
逆に、長く留まっている場合は、太い流蜜と思って好いでしょう。
尚、花に止まって直ぐ離れる時は、別の蜂がおと連れた花(前の蜂の匂いが残っている)です。
普通は、50個程度の花で蜜嚢がいっぱいになる(流蜜が有力な蜜源)
多い時は1000個も必要とされています。
気温が高くても、蜜源の花が多くあるとこの行動は行わない。
これは、花蜜は薄いので水分(約60%)を多く含んでいる為、必要が無いのです。
では、何故水が必要なのでしょう?
一言で言うと、巣箱内の温度を下げる為の行動です。
流蜜期は、蜂蜜を濃縮する為に盛んに羽根で風を起こして水分を蒸発させます。
風と水分が蒸発する時に気化熱により温度を下げています。
巣箱の外が40℃を越える気温になっても、巣箱内は36℃の標準温度に保たれています。
しかし、巣箱に直接太陽が当たる環境では、いくら上記のような行動を蜜蜂が行っても効果が限られています。
この住処を嫌って逃去となるので、酷暑期間は、巣箱は日陰に置く様にします。
(巣箱の移動は注意・・・!)
また、気温が極端に高くなると、蜜蜂は巣脾から離れて巣脾の温度低下をはかり、巣門付近に密集して内部に熱風が入らないような態勢をします。
巣門で、羽根を震わせる行動も冷却の為です。
CCDの原因も様々な説が考えられている状況です。
この時期、米軍等でミステリー解明の糸口となりそうな記事が、yahooのページに掲載されていました。
以下、上記の記事からの抜粋転記です。
蜂群崩壊症候群(CDD)とは、
蜂が突然巣から消え失せ、巣(群れ)自体が機能しなくなり全滅となる。
蜜蜂の群れは、働き蜂なくしては成り立たない、女王蜂や幼虫の世話から巣作り、外敵から巣を守る役目、さらに蜜や花粉も集める。
巣の組織は、一匹の女王蜂、100~2500匹の雄蜂に対して働き蜂は3~6万匹で成り立っています。
ところが、この働き蜂が突然大量に失踪し、死骸も見当たらない、巣に残されるのは女王蜂や幼虫だけとなり、やがて息途絶えて全滅してしまう。
CCDはこれまで、農薬や遺伝子組み換え作物等が原因として疑われてきた、だが最近になって米国で有力な研究発表された。
健全な蜂群れと、CCDが発生し死滅した群れを数千にわたって調べたところ、CCDに襲われたすべての群れで、ある種のウイルスとカビの両方が見つかったという、いずれも低温で湿度の高い場合に急増し、ハチが栄養を摂る邪魔をする。
このどちらか一つだけでは蜂を死滅させるには至らない、この二つが何らかの形で次々と蜂に襲いかかり、崩壊に追い込んでいるという説だ。
但し、解明したのはここまでで、ウイルスがどのようにして蜂を殺すのか、何故蜂が疾走するかは、謎は残されたままです。
ブロメンシュク教授は、ウイルスとカビの両方で悪影響を与え、ハチが帰巣する為の記憶が破壊され、巣に戻れなくなるのではと、いう考えを示しています。
日本でも,CCDと思われる被害は生じているようです。CCD被害が深刻になれば、農産物にも被害が及ぶので、早く原因を解明してもらいたものです。